龍の薬膳part50 トイレが近い人の薬膳
2026.06.19
成人の1日の排尿回数は平均5回前後です。これより排尿回数が多いからといって病気とは限らず、水分を多くとったときは尿量が一時的に増えるので当然回数も増えます。また、精神的な面でも左右されるので緊張した時や性格的に緊張しやすい人などはトイレが近くなります。このような原因もなく尿量が異常に多くて回数が多い場合は糖尿病、尿崩症、水腎症などの病気が疑われるので、疲労感がつづいたり、のどの渇きを伴うときは注意が必要です。逆に、尿が出にくくて回数がふえる場合は、膀胱炎、尿道炎、尿路結石、前立腺肥大症、前立腺ガンなどが考えられます。単なる水分のとりすぎなのか、病気の症状なのかの見極めが大切です。
ぎんなん
ぎんなんには膀胱括約筋を緊張させ、頻尿を治す作用があります。頻尿や夜間尿に悩まれてる方には、ぎんなんを毎日食べると効果的です。ぎんなんを1日7個焼いて食べるか、ぎんなんをよくいって粉末にしたものを1日10g飲んでも効きます。食べすぎると中毒をおこすので、子供なら1日5個、大人なら1日10個以内にとどめましょう。特に生では絶対に食べないようにします。また、尿の出の悪い人は食べてはいけません。
シャクヤク
シャクヤクは根に薬効があります。頻尿をはじめ、精神を安定させる働きがあるため精神的に緊張しやすく、トイレが近い人に最適です。産後の疲労回復や月経不順、冷え症に効くことから、婦人薬としても利用されています。シャクヤクの根10gにしょうが3切れを加え、540mlの水で半量になるまで煮詰め、1日3回に分けて空腹時に飲むと効きます。
くるみ
くるみには老化防止作用があります。腎機能を高め、腰を強くする働きがあるため老化によりおこる腰や膝の冷痛、頻尿によく効きます。くるみ粥にして食べるとよいでしょう。特にお年寄りに有効です。なべに洗った米カップ1と水カップ10を入れて強火にかけ煮立ったら弱火にして30分間炊きます。そこに薄皮がついたままのくるみを入れさらに1時間炊いてから塩で味を整えます。但し、のぼせやすい人や下痢をしやすい人は多食してはいけません。
やまいも
やまいもは漢方では山薬と呼ばれ強精、強壮剤として有名ですが、頻尿、夜間排尿過多、糖尿病にも大変効果があります。そのため糖尿病が原因で尿が多い人に最適です。特にやまいもをすりおろしてご飯にかけたトロロめしがお勧めです。1日60gほどを常食するとよいでしょう。但し、夜間の頻尿には、煮るなどして熱を通して食べたほうが効果的です。
【トロロめしの作り方】材料4杯分押麦 130g(カップ1)白米 140g(カップ1)やまいも 大1本だし汁 130ml(カップ2/3)うす口醤油 30ml(大さじ2)青のり 適宜水 520ml(カップ2+3/5)
①押麦と白米は、洗って30分水につけた後炊く(水は炊くとき3割程多くする)
②やまいもをすりおろし、だし汁を加えてのばし、うす口醤油を入れて混ぜる
③炊き上がった麦ご飯を器に盛り②をかけ、好みの量だけ青のりをかけて食べる
上記の記事は食べて治す医学大辞典を参考に作成しました。
