龍の薬膳part46 腸の不調の薬膳
2026.03.20
東洋医学では、腸炎を単なる局所の炎症ではなく全身の不調和として捉えます。体内バランスが乱れ(気、血、水)の異常や五臓(肝、心、脾、肺、腎)の機能低下や冷え(特に脾、胃)ストレス、飲食の不摂生が原因とされています。急性腸炎では急激に下痢や腹痛、吐き気やむかつきにおそわれるのが主な症状です。多くの場合、一時的な不調ではありますが、食中毒、大腸菌などの細菌感染、腸チフスやコレラなどの伝染病や感染症の場合もあり得ます。(高熱、粘液便、血便の症状が出た時には即、医師への受診をしましょう。
腸炎になった際の食事は、消化が良く胃腸に負担をかけない食品を中心としましょう。薬膳の観点からも胃腸を温め、消化吸収を高める食材が勧められています。腸炎による下痢は「脾胃(消化器系の冷え)」や「湿(余分な水分)」とも言われており以下のような養生食をお勧めします。
・温かい食事冷たい飲食物は胃腸に負担をかけるため温かいお粥やスープを中心に摂りましょう
・消化を助ける食材の活用大根やキャベツは消化を助ける作用があります
・「気」を補う山芋は消化吸収力を高めエネルギー(気)を補う食材といわれています滋養、強壮、はれもの、しもやけ、咳、健胃、整腸など幅広く利用されます。
【腸炎・下痢の時の推奨食事】主食: おかゆ、くたくたに煮たうどん、食パン(トーストしない)タンパク質: 豆腐(湯豆腐)、白身魚(鱈、かれい)、鶏ささみ、卵(卵とじ、茶碗蒸し)野菜・その他: 野菜スープ、味噌汁(具は柔らかく、大根、にんじん、かぶなどやわらかく煮込む)症状が改善したら、徐々にうどんなどの柔らかい固形物から通常食に戻していきます。
【大根と山芋のお粥】材料米 0.5合大根 150g山芋 150g塩 少々陳皮(part41で紹介したみかんの皮を乾燥したもの)①米はといで5倍の水で浸水②大根、山芋はさいの目に切りくわえる下痢止めの作用を強くしたいときは水の量を増やす③お粥モードで炊飯する④盛り付けて塩と陳皮を振る
上記の記事は漢方ライフを参考に作成しました。
