しん漢方心療クリニック

院長ブログ

龍の薬膳part7 虫刺され

2023.08.07

夏の養生 ⑧虫刺され

毎日暑いですね。年々猛暑日の日数が増えているようです。昨今の気候変動による気温の上昇は感染症を招きやすい環境を作り出していると言われています。夏の風物詩、夜中に嫌な音を立てて近寄ってくる蚊は、感染症を引き起こす媒介者でもあります。気温上昇により、冬場に死滅していた蚊が越冬(生き残ることが)できるようになったこと、気候変動で降水量や雨量のパターンが変化して特定期間の雨量が増えることで、蚊が増殖できる環境が整ってきていることにより、蚊によって媒介されるウイルスも増えているのです。また、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、旅行や仕事などで国内外の人の流れも変わってくると思います。海外渡航者が感染したり、ウイルスを宿している蚊も日本に増えていく可能性もあります。ただの虫刺されと軽視せず、屋外で過ごすときはできるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されない予防が重要です。また、蚊によって媒介される疾患として、デング熱やマラリアがあります。今のところ国内ではデング熱発生の報告はありませんが、蚊に刺されて3~7日程度で高熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気、嘔吐等の症状が見られるなど、気になる症状があれば、すぐに医療機関を受診してください。蚊をはじめ、夏は虫の活動が活発になり、人の肌の露出も増える為、虫刺されに遭う機会も増えます。虫に刺されたときは先ず痛いところ、痒い所を石鹸で洗い、搔きむしったりせずに冷やして炎症や痒みを抑えるようにします。家庭での手当てで痛み、痒み、腫れが治まれば心配ありませんが、発熱や息苦しいなどの症状が出てきたときはすぐに医療機関に掛かりましょう。今日は、家庭でできる虫刺されの手当てについてご紹介します。

【家庭でできる虫刺されの手当法あれこれ】

まずは患部を石鹸で洗い、流水や保冷剤等で冷やします。

  1. きゅうりの汁を塗る…熟れたきゅうりをすりおろし、汁を患部に塗る
  2. カブのおろし汁を塗る…カブをすりおろし、おろし汁をガーゼで絞る。しぼり汁を患部に塗る。カブには解毒作用があり、虫刺されだけでなく、あかぎれ、しもやけにも効果があります。
  3. 酢に漬けた干し柿を塗る…干し柿1個を酢に漬け、冷暗所で1か月保存したものを塗る。
  4. かぼちゃの花のしぼり汁を塗る…数個のかぼちゃの花をガーゼで包んで絞った汁に塩を少々加えて塗る。
  5. ふきのしぼり汁をつける…ふきの葉や茎をガーゼに包み汁を取って患部に塗る。
  6. 朝顔の葉のしぼり汁を塗る…朝顔の葉を塩でよく揉んで、ガーゼに包み、絞った汁を塗る。

作家の志賀直哉も朝顔の葉を利用していたそうです。

随筆「朝顔」の冒頭には、「私は十数年前から毎年朝顔を植えている。それは花を見る為よりも葉が毒虫に刺されたときの薬になるので絶やさないようにしている。蚊やブヨはもとよりムカデでも蜂でも非常によく利く。葉を3、4枚、両の掌でしばらく揉んでいるとねっとりとした汁が出てくる。それを葉と一緒に刺された個所に擦りつけると、痛みでも痒みでもすぐ止まり、あと、そこからいつまでも汁が出たりするようなことが無い」とあり、実際に使用していたようです。

~上記の記事は「普及版 食べて治す医学大辞典」「ウチダ和漢薬ホームページ」「環境省 地球温暖化と感染症~今何がわかっているのか」を参考に作成しています

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