しん漢方心療クリニック

院長ブログ

龍の薬膳part8 立秋から秋分までの養生

2023.08.08

立秋~秋の養生:立秋から秋分まで~

8月8日本日は立秋です。35度を超える猛暑が続いてますが、暦の上では秋の始まりです。台風の影響もありますが、今朝はいつもより涼しい風を感じました。秋とは、立秋(8/7前後年によって変わります)に始まり立冬の前日(11月7日前後)までの3か月を指します。まだ残暑厳しい中に始まり、北風が届き始める時に終わる秋は1年の中でも気温や気候の変化が激しい時期でもあり、体調も変化しやすい時期でもあります。中医学では秋を、前半の立秋から秋分までを温燥(おんそう)、後半の秋分から立冬までを涼燥(りょうそう)と時期を分けており、それぞれの時期での養生が異なります。今回は、秋前半、「温燥」の食養生について紹介します。温燥の時期はまだ暑さが厳しく汗ばんで体内の水分が奪われるにもかかわらず、それでいて時折吹く涼風で乾燥を招きやすくなります。乾燥は身体の臓器の肺を消耗させ、呼吸器系の疾患が起こりやすくなります。温燥の時期は、身体の熱を冷ましながらも体を潤していく養生が必要になってきます。

~「温燥」の食事作りのポイント~

  1. 残暑と乾燥で不足しがちな水分を補って肺を潤す

肺は秋に採れる白い食べ物が良いとされます。もち米、長芋、牛乳、白ごま、白きくらげ、卵、チーズ、豆乳、落花生、貝類等

  1. 消化管を養い、身体の乾きを抑える

体の熱を冷まし潤いを与える季節の食材を取り入れましょう。豆腐、ゆば、きゅうり、冬瓜、はす、トマト、甘味・酸味のある果物(パイナップル、バナナ、キウイフルーツ、梨、ぶどうなど)

身体に熱が籠る時期なので、この時期は長ねぎ、しょうが、にんにく、唐辛子、酒など刺激を与えるものの摂りすぎや、シナモン、胡椒、山椒といった乾燥を助長させる食材は控えましょう。

【温燥におすすめ白い食材レシピ~ホタテと長芋の豆乳スープ(4人分)】

材料…長芋200g、冷凍ベビーホタテ(100g)、豆乳(300cc)、ホタテ出汁の素(小さじ1と1/2)、すり白ごま(小さじ4)、水(300cc)、味噌(小さじ2)

作り方…長芋は皮をむいて1㎝くらいの輪切りに切る。鍋に水300ccを入れ、煮立ったら長芋を入れて7~8分煮る。長芋が柔らかくなったら火を止め、ホタテ出汁の素と豆乳を入れ、味噌を溶く。弱火で沸騰直前まで煮る。食べる前に白ごまを適量を振っていただく。

~上記の記事は「東京栄養士薬膳研究会ホームページ」「クーネルサロン」「食ZENラボ」を参考に作成しています。

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