龍の薬膳part34 乾燥症状の薬膳
2025.12.18
この時期、空気が乾燥するので肌もかさついて大変ですね。空気が乾燥することで体の中も乾燥しがちになります。乾燥は肌の乾燥だけでなく、目の乾燥のドライアイ、腸の乾燥の便秘といった全身の不調につながります。
これを中医学では「血(けつ)」が不足した状態、血虚といいます。全身を潤す栄養が不足して血虚の状態を放っておくと年齢と共に目元や肌の薄い部分にできやすい細かいシワの原因にもつながります。肌のカサつきやシワが気になる方のためにお勧めの薬膳、ほうれん草を使ったレシピをご紹介します。ほうれん草は中医学において「血(けつ)」を補う食材と考えられています。体内の余分な熱を鎮め潤してくれるのでイライラや便秘にもお勧めの食材です。栄養の面では鉄分や葉酸を含むので貧血改善にもつながります。旬である冬には甘みも増しさらに栄養価が高まります。
「ほうれん草と舞茸のおかゆ」 (材料2人分)
・米75g・ほうれん草75g・舞茸15g・塩小さじ1/4・水600ml
①米は洗いたっぷりの水を入れて(分量外)一晩浸水させざるにあげ、ほうれん草は食べやすい大きさに切り舞茸は小房にわける
②鍋に水600mlを入れ中火にかけ沸騰したらヘラで鍋底をこそげるように混ぜ吹きこぼれないように時々混ぜながら弱火で25分煮る
③ほうれん草と舞茸を加え5分煮て塩を加えて味を整える。
※ほうれん草と舞茸の組み合わせのおかゆは肝の疏泄(新陳代謝)を手伝い血を補います。貧血はもちろん口や舌の炎症、腫れ、口内炎、便秘、皮膚、目の健康にもよいそうです。
「3色野菜のナムル」(材料2人分)
・ほうれん草1/2わ・にんじんの細切り5cm分・もやし80gタレ・おろしにんにく1/2片分・白炒りごま ・しょうゆ ・ごま油 各大さじ1
①はじめに塩を加えた熱湯でにんじんを約1分茹でるもやし、ほうれん草も加え更に1分茹でざるにあげ、湯をきるほうれん草は水にとって水を絞り4cm長さに切る
②ボウルにタレの材料を入れて混ぜ1を加えて和える
この記事は尹生花さんの毎日臓活おかゆ(世界文化社)と料理研究家コウケンテツさんのレシピを参考に作成しました。
