龍の薬膳patr28 小満の養生・薬膳
2024.05.20
毎年5月21日~6月5日頃までを24節気で「小満」と言われますが、今年はうるう年だったので、今日5月20日からが「小満」の時期になります。
秋に蒔いた麦の種が穂をつけ、作物が満ち満ちてくることから小満と名づけられました。
万物が次第に成長し、実をつけ始める頃と言われます。また、梅雨に入る前、急な天候の変化で雨が降ったり、ぐずつく天気が続く梅雨の走りの季節でもあります。
徐々に湿度が高まりジメジメした天候が続くと、胃腸の調子を崩したり、頭痛やめまいなどの自律神経の不調を訴える方も出てきます。
このような時期に旬を迎えるおすすめの食材が「豆」です。
旬の食材を摂ることは、その季節の不調を乗り切る養生法となりますので積極的に旬の食材を取り入れてみてください。
店頭ではそら豆やえんどう豆、さやえんどうやスナップエンドウと言った豆をよく見かけるようになりました。
そら豆はタンパク質や糖質をはじめ、ビタミンB1、C、カルシウムやリン等のミネラルがバランスよく含まれています。また、豆を覆う薄皮部分は食物繊維や抗酸化作用・動脈硬化予防が期待できるポリフェノールが豊富に含まれます。
そら豆は、利尿効果や浮腫みを取る作用がある他、胃腸を丈夫にしたり(健胃)、止血や血圧を下げる効果も見られます。
そら豆はさやから出すと急激に鮮度が落ちてしまうので、調理の直前に剥くようにしましょう。塩を入れた熱湯で3分程茹でるのがおススメです。茹ですぎると水様性の栄養素であるビタミンBやCが失われてしまうので、茹ですぎには注意しましょう。
えんどう豆は食べる状態や収穫時期によって呼び名が変わる豆です。
「完全に熟して収穫できる状態」をえんどう豆、「まだ若いさやだけど中の豆がある程度膨らんでいる状態」をグリーンピース、「まだ若いさやの状態」をさやえんどうと呼びます。
このように、成長度合いや種類によって様々な食べ方ができるえんどう豆類。
主にさやには免疫力を高める効果が期待できるビタミンCが含まれており、抗酸化作用の強いβカロテンも豊富です。
また、豆の部分にはタンパク質やアミノ酸も豊富に含まれる栄養価の高い食材です。えんどう蛋白質加水分解物は高い抗酸化作用を示し、動脈硬化予防や解毒効果が期待されています。
そら豆と同様、茹ですぎると彩も落ちますし、水様性ビタミンが流れてしまうので、兪で過ぎには注意しましょう。
グリーンピースはさやから取り出したら塩と水を少々振りかけて軽く手で揉み、沸騰した湯に入れて4~5分をめあすに茹でます。ふっくらした状態を保ちたい場合は豆が入った鍋ごと水に浸けて冷ますと皮にしわが寄るのを防げます。
~以上の記事は「食べて治す医学大辞典」「クックパッド」を参考に作成しています~