龍の薬膳part16 冷え性の入浴
2023.10.25
冷え症におすすめ入浴法
秋本番ですね。朝晩の冷えと日中気温の寒暖差が自律神経に影響し、体調不良を招きやすい季節です。
こんな自律神経が乱れやすい季節、特に冷え症の方に自律神経バランスを保つおススメの入浴法をご紹介します。
- お湯と水交互に浸かる
温冷交代浴と言います。体を洗ったのち、40℃くらいのお湯に5分浸かり、水に3分くらい浸かるといった流れを4~5回繰り返し、最後に温浴する方法です。
温泉施設に行かないと通常は全身水には浸かれないので、ご自宅では30℃の水シャワーを手足に3分程かけ続けてください。
手足が冷える人は普通に入浴し、お風呂から上がる時に冷える部分にだけお湯と水を交互にかけ、刺激を与えるといったやり方も良いです。
腰が冷える人は腰の代わりに足にかけます。
温冷交代法は心臓に負担が掛かるので心臓障害、肥満、高血圧や動脈硬化などの症状がある人は避けてください。
- 薬草風呂のススメ
冷え症の人には、入浴法と合わせて薬草風呂を併用するとより効果的です。
薬草風呂は植物に含まれている精油成分が皮膚に作用し、血行を良くして体を温め、保温する働きもあります。
冷え症に特によいと言われるのが「ダイコンの干葉湯」です。ダイコンの葉の干したもの3株くらいを紐で束ねてお湯に浸けます。ダイコン干葉の成分をより濃く出すには鍋でダイコン干葉を煮だした煮汁を浴槽にはった湯に入れると良いでしょう。
また、「ヨモギ湯」もおすすめです。ヨモギの乾燥した葉300g、または太い茎を刻んで乾燥させたもの200gを木綿の袋に入れて空の浴槽に入れて湯をはっていきます。入浴中にこのヨモギの入った袋で身体をこすると腹痛や腰痛にも効きます。
また、塩を40℃くらいのお湯に入れるだけでも薬湯になります。いわゆる塩湯ですが、10分ほど浸かるだけで汗が流れるほど温まります。
その他にもアカマツの葉やみかんの皮を日干しにしたもの(陳皮)、ゆずの皮の煎じ汁を入れても薬湯になります。
~以上の記事は「食べて治す医学大辞典」を参考に作成しています。