龍の薬膳part18 インフルエンザ予防
2023.11.16
インフルエンザ予防の薬膳
立冬を過ぎたあたりから急に朝夕の風が冷たくなってきました。
夏日から一転、急に冬の空気にさらされ、寒暖差に体温調節機能等自律神経の働きが追い付かず、周辺の気候・環境慣れるまでに体調を崩しやすくなります。
久留米市内の小中学校でもインフルエンザによる学級閉鎖が増えてきているようです。食事や衣服、室内の設え等で身体を冷やさないようにし、免疫を高めて環境変化に慣れさせていきましょう。
今日はインフルエンザ予防の薬膳を紹介します。
伝統中医学では、寒さや乾燥とともにウイルスが首や肩などの体の表面から入り込むと考えられています。
インフルエンザのようなウイルス感染で大切なことは、身体を温めて体の表面から入る邪気を追い出すことが重要です。
今回は、身体を温め、身体の血行を良くして体の表面から入る邪気を追い出す作用のある「生姜」を使ったレシピをご紹介します。
「生姜」はジンロゲン、ショウガオールという辛み成分が含まれ、高ウィルス、抗菌作用があります。
辛み成分のある食材としては、そのほかにネギ、シソ、ニンニクなどもあります。いわゆる「薬味」と呼ばれる馴染みある食材です。
これらを日常的におかゆやスープ、飲み物などにして摂取することで抗ウイルス、抗菌作用を高めておくことができます。
また、生姜は胃腸を温めたり、消化を促進したり新陳代謝を高めたり、頭痛や鼻水・下痢嘔吐、つわりを和らげたり関節炎予防にも効果があると言われています。
身近な食材でできるインフルエンザ予防。薬味を使ったレシピもぜひ参考にしてみてください。
【手羽元と生姜の薬膳スープ(2人分)】
手羽元4,5本、生姜親指大2個、白ネギ2分の1本、青い部分1本、シソ5枚(千切りにしておく)、クコの実(有れば)10粒ほど(少量の水に浸けて戻しておく)、鶏がらスープ大さじ1、料理酒大さじ1、水600mⅬ、塩小さじ2分の1、胡椒少々を準備する。手羽元を下茹でする。鍋に手羽元を入れ、ひたひたになるくらいまで水を入れて弱火から中火で15分茹でる。茹で上がったら水でさらしながら灰汁と血の塊を取り除く。別の鍋に手羽元、スライスした生姜、みじん切りにした白ネギ、青い部分のネギを1本、水600mⅬを入れ、中火にかける。沸騰したら鶏がらスープ、料理酒を入れて15分煮込む。手羽元に火が通ったら塩を加えて好みの味に調節する。クコの実を入れて火を止め、器に盛り付けて千切りの紫蘇を入れていただく。
~上記の記事は「食べて治す医学大辞典」「坂口珠未オフィシャルサイト」を参考に作成しています~