龍の薬膳part30 めまいの薬膳
2025.03.07
「三寒四温」は日本では寒暖の変化がはっきりと現れる春先に用いられる用語ですが、まさに最近は数日おきに寒暖差が激しい日が続いて着るものに迷うといった声が聞かれます。
寒暖差や低気圧・高気圧の入れ替わりが激しく、その影響か、頭痛やめまいが出ますといった声も聞かれます。
今日は、日々の気温や天候の変化の激しい春先に出る「めまい」の養生・薬膳をご紹介します。
めまいには、立ちくらみのような症状や突然まわりの景色がぐるぐる回ったりするように感じるものまで色々あります。
原因はおもに①内耳など、身体の平衡感覚を支配する部分に病気や異常があるために起こるものと②血圧の異常で脳へ送られる血液量が減少するために起こるものがあります。
内耳などの異常が原因となる場合は、回転性の眩暈がおこります。代表的なのがメニエール病です。
脳への血液量が減って起こる眩暈は日常よく見られます。特に病的な原因がなく起こることが少なくありません。例えば睡眠不足や過労、体質的に低血圧気味だったり、貧血を起こしやすい人が多いようです。
それ以外では自律神経失調症や更年期障害などによっても引き起こされたりします。
いづれにしても、まずは安静を保つことが大切です。また、日ごろからビタミンやカルシウムを充分に摂るように心がけて下さい。
① 虚弱体質のめまいに~鶏肉の蒸し物
鶏肉は虚弱体質や低血圧症、月経不順などが原因で起こるめまいに効果があります。
漢方では、めまいは水分代謝が悪くなると起こるものと捉えています。
鶏肉はこの水分代謝を良くする働きがあります。
鶏肉に血を補う作用のある生薬の当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)(漢方薬局で買えます)を合わせて一緒に蒸したものを食べると良いでしょう。
【鶏肉の蒸し物のレシピ(4人分)】
1.鶏肉100g、当帰15g(大さじ4)、川芎6g(大さじ1弱)、醤油適量を準備する。
2.鶏肉は一口大に切って、当帰・川芎は小さくみじん切りにしボウルで切った鶏肉と合わせておく。
3.蒸し器に2をボウルごと入れて弱火で30分程蒸す。
4,しょうゆをかけていただく。
② 頭痛にも効く~ぎんなんの粉末
ぎんなんにはタンパク質やビタミン、鉄などの栄養分が豊富に含まれており、すぐれた強壮効果があります。
このぎんなんと鎮静作用のあるナツメを一緒に用いると眩暈に効きます。
ぎんなんを粉末にし、ナツメの煎じ汁で飲みます。ナツメは中華、韓国料理の調味料コーナーで扱っているところもあるので、探してみてください。
【ぎんなんの粉末ナツメ煎じ汁のレシピ】
1,ナツメを1日5~7gを煎じてナツメの煎じ汁を作る。
2.ぎんなんは炒ってすり鉢もしくはフードプロセッサーに入れて粉末にする
3.2をナツメの煎じ汁で溶いて飲む
③ 鎮静作用のあるサフラン湯
サフランにはすぐれた鎮静作用があるため、めまいや頭痛に良く効きます。
薬効があるのは花弁のあいだから伸びている雌しべです。
めまいが起きたらサフラン約10本を熱湯100㎖の中に入れ、お湯の色が橙色に染まってからお茶のように服用します。ただし、妊婦は流産の危険があるので服用してはいけません。
④ 水分代謝を良くする~オケラの根の煎じ汁
オケラは山野に自生する多年草です。
このオケラの根が水分代謝が悪くておこるめまいに良く効きます。
オケラの根が利尿作用に優れている為です。また、めまいだけでなく胃腸病にも良いので、意に水分が溜まってぽちゃぽちゃ音を立てるような人のめまいに効果的です。
オケラの根5gを400㎖の水で半量になるまで煎じ、この汁を1日3回に分けて飲むと良いです。
⑤ めまいの気つけ薬に~ツワブキの煎じ汁
ツワブキは、海辺に面した山地に多い常緑の多年草です。
めまいが起きたらツワブキの葉を塩でもみ、出てきた汁をさかずき一杯ほど服用します。
⑥ その他のおススメ食品・山野草
・冬瓜は水分代謝が悪くて起こるめまいに効きます。
冬瓜の種15gを400㎖の水で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて飲みます。
・ほうれん草を湯がいて、ごま油で炒めたものを常食しても良いでしょう。高血圧症にも効果があります。
~以上の記事は「食べて治す医学大辞典」を参考に作成しています~